IT企業からアパレル業へ

私は以前、IT関連企業に5年間勤務していました。まだ設立したばかりの小さな企業で、当初は事務として採用されましたが、営業やパソコン講師など全く違う業務をやる事も当たり前な会社でした。IT企業といえば、私の地元では「印刷会社とIT企業は眠らない企業」と言われており、夜中まで部屋の明かりが点いていて、周りの人から社員はいつ寝てるんだなんてよく言われていました。

実際、企画書の提出前や商品の納品前など、担当者は会社で朝を迎えることが多々ありました。そして、そのほとんどがサービス残業です。私自身、企画書の提出前は会社近くのホテルを予約し着替えを持って出社して、明け方はお風呂と仮眠を取りにホテルへ行き、寝不足のままパソコン講習を行ったりしていました。両親からは、恋人の所に入り浸っていると勘違いされていたのは仕方のない話なのです。転職を考え始めたのは、5年目を迎えた年です。体力的にも精神的にも疲れてしまい、眠らない企業を退職し普通の職場で働きたいと思う様になりました。

仕事面で、前職と比べて大きな違い

転職先として選んだ仕事はアパレル業務。全く違う業種ですが、服が好きだった事もあり何の迷いもなく契約社員として転職しました。前職との違いは、職種も全く違う為たくさんありましたが今回は2つあげたいと思います。

一つ目は、スタッフ同士ニックネームや下の名前で呼び合っていることです。前職では、部長や課長などの役職で読んだり、さん付で呼んでいたので最初は戸惑いました。

二つ目は、残業代がちゃんと支払われることです。タイムカードがあり、お店のオープン前準備から閉店作業までしっかり支払われていました。前職では、就業時間30分前に社員のコーヒーを入れて、掃除するのは仕事ではないと言われていましたし、サービス残業も当たり前だったのですごく驚きました。

ちなみに、前職では給料に残業代は付きませんが年齢相応な額、ボーナスは給料の二分の一程度でした。今の時代ボーナスが出ていただけでも、ありがたかったと思います。

雇用面での待遇など

前職は小さな企業だったせいか、会社の事で決まる時や変わる時には事前に社員へ報告がありました。時には、社長より社員へのアンケートのような物があり、会社全体で決める事も多々ありました。しかし転職先では、正社員の店長でさえお店が閉店するのを直前まで知らされていませんでした。私たちが知らされたのは、閉店2週間前です。お店に貼る張り紙は本社から送られて来るのですが、突然「閉店セール」の張り紙が送られて来ました。店長が本社へ確認すると、2週間後に閉店すると聞かされたそうで、その後の勤務地は後日報告すると言われたそうです。希望も聞かれず、それぞれのスタッフが別の店舗へ振り分けられましたが、遠い人だと引っ越さなければ働けない店舗へと振り分けられました。私は一番近い店舗だったのですが、それでも隣の県で引っ越しや通勤が厳しかった為辞退しそのまま雇用契約終了となりました。

もう少し早くに告知があれば退職しなかったかもしれませんし、会社として事前告知のない転勤ってどうなんでしょうか。

転職前に予想していたことと違ったこと、自身が勘違いしていたこと

二つあります。一つ目は、アパレル業は女性が多いから人間関係が怖いのかなという不安がありましたが、そんな事はなくむしろフレンドリーで、とても楽しく仕事をする事ができました。

二つ目は、売上ノルマのない職場だと聞いていましたが、ないと言いながらあるようなものでした。レジに各個人の売上が表示される仕組みになっていて、本社へ報告がいきます。他店のスタッフも見る事ができますし、売れないスタッフだと思われてしまうので頑張って売上を上げようとします。店長からももう少し頑張ろうかなんて言われますし。

しかし、売上を上げる為に接客しようと思っても各スタッフが、担当するお客様が決まっています。最初に接客したお客様で、次に来店された場合それはもう一番初めに接客したスタッフの担当決定のような感じで、担当スタッフ以外は対応しないという暗黙のルールがありました。 他のスタッフ担当のお客様が来ると接客できないわけで売れないのです。 そうなると、まずはお客様確保を頑張ります。お客様確保の為に、接客を積極的に頑張ります。結果的にノルマがなくても頑張って接客するようになるのです。

違いなど色々ありますが、結果的に転職してよかったなと思います。